武産合気

こんにちは、2年の日暮です。

今回は最近読んだ「武産合気」という本のことについて書きたいと思います。この文句は我が合気道部の道場にも掲げられているものであります。この本は宗教家である高橋英雄氏が開祖口述をまとめたもので、その主な内容は合気道とは何かというものになっております。合気道の存在意義、そしてその要素を様々な言い換えとともに説明しているのですが、開祖自身大本で修行していたということもあり神道関係の用語があふれており一読したところではほとんど理解できませんでした。しかし、大まかに言ってしまえば合気道とは世界を和合させるという目的を担っているというものであるといった類の表現が大半であったと思います。細かい部分まではここでは記述しきれませんが、合気道が殺し等ではなく平安、調和を目指したものであることは確かだと言えると思います。この本で用いられている説明を一部引用すると「武産合気とは、すべての営みの世を顕幽神三界を守り、和合させ、栄えさす所の役目のご奉公であり、経綸の本義を明らかにして、その大道をみそぎ、健全なる大道へのご奉公に献身するものである。」といった内容が書かれています。禊という言葉はこの本の中で多く見受けられましたが、それは我々が稽古前に行う柏手を打つという行為にも表れているのではないかと思われます。柏手を打つということには、

感謝や喜びを表すという意味の他、神を呼び出したり、邪気を祓うといった意味も含んでいるようですs。普段の部活動では身体運用的な側面からしか合気道を考えることはありませんが、合気道とはそれだけで構成されているわけではなく、精神的、宗教的側面も持っていると思います。そんなものは私たちには関係のない事だといった意見もあると思いますが、今の合気道そして合気道を行う人から感じられる雰囲気のようなものにはこのような側面からの影響も少なからずあるのではないかと思います。開祖には怒られるかもしれませんが、学問的な研究対象としても面白いのではないかと思います。合気道も神道などの日本古来の思想も含んでいるのだから立派に日本文化の一部だと言えると思います。合気道のこういった側面を見てみても面白いと思いました。