坂本竜馬がスゴいわけ

こんにちは

神奈川大学合気道部

3年の林です

 

 

日本人であるならば、坂本竜馬を知らない人は少ないことと思います。

もちろん坂本竜馬がなぜ有名な歴史上の人物であるかもご存じのことでしょう。

 

坂本竜馬と言えば、

歴史好きの人に「歴史上の人物の中で一番好きな人はだれですか?」

と聞いたら十中八九「坂本竜馬です。」と答える人がいると思います。

 

では、なぜそこまで人々から愛され、かっこいいと言われ、英雄とまで言われる存在なのでしょうか?

 

よくよく考えてみると、

坂本竜馬はある意味謀反人です。

当時の日本人からすれば、特に幕府側の人間からすれば、自分たちの地位を揺るがせ、日本国を崩壊させようとしていた人物です。

正直、誰かに恨まれ殺されても仕方ないことでもあります。

現在の感覚では内乱罪で死刑になってもおかしくないほどの人物ということすらできます。

実際に行った革命行為が正しい正しくないということは別にして・・・・・

 

と、ここまで、坂本竜馬について批判的に述べてきましたが、

実際のところ僕自身、坂本竜馬は憧れますし、すごい人物だと思います。

 

それは、

殺されるほどに人から恨まれ、それでもなお自分以外の“何か”のために尽力し続けた

ということです。

 

歴史のことなので諸説ありますが、坂本竜馬の暗殺者は京都見回り組という説があります。

幕府の一組織人たちです。

彼らも家族がいて自分の地位は大事だったからこそ、幕府への謀反は許せなかったのでしょう。

それらを揺るがす奴をやっかむのは人の性です。

 

きっとこのままでは自分のまわりは敵ばかりで自分の命が危ないと坂本竜馬本人も思っていたはずです。

普通の人間ならそこで引いてしまうところです。

しかし、彼はそうしなかった。

未だに坂本竜馬の真の狙い(○○○は誰の事なのか)は不明のようですが、

本人に何か特別なモチベーションがあったことは確かだろうと考えています。

 

 

よく言われる話で、会社の社長(集団の長)は部下(構成員)によく思われないことはしばしばで取り立てて特別なことではないと聞きます。

 

“革命”と、仰々しいほどまではいかなくとも、何かを変えてよくしようと考え、行動する人の周りは常に敵ばかりになってしまう・・・

自分の今を奪われることが惜しくて恨めしく思う心が生まれるのは日常茶飯事です。

 

それこそ、歴史をたどれば“革命”を起こそうとした人はことごとく誰かに殺されています。

坂本竜馬しかり、織田信長しかり・・・・・

 

例外と思われるところでは徳川家康です。

彼は誰にも殺されていないと言われています。唯一の革命を成功させた人物と言っても過言ではありません。

それで徳川家康を「神」だという人がいます。

しかし、それは間違っていると思います。

実際問題、徳川家康は超がつくビビりで自分の将軍の座をすぐに手放しているのです。

確かに江戸幕府という長期の政権を実現したことは正に革命的だと思います。

でも実際はそのトップはあっけなく過ぎ変わりました。

 

 

長い歴史ばかりの話になってしまいましたが、

次期幹部、そしてこれから先輩になる1年生に贈ります。

 

史実は現実です。

人が作ったスペックをなぞるばかりでは退屈です。

しかし何かを成し遂げようと立ち上がれば、敵が増えます。

普通の人ならそこで引きます。諦めます。そして何も起こらないまま卒業します。

どちらを選ぶかは自由。

普通にとどまるのか。一歩先に挑戦するのか・・・・・