こんにちは
神奈川大学合気道部
4年の林です。
現在、大学では後期試験間近ということで学生はスパートをかけてる時期です。
もちろん合気道部の部員も例外ではありません。
栗林先生が以前仰っていた様に、学生は考えることが本分です。
合気道部のみなさん。考えることを放棄せず、試験に臨んで下さい。
さて、ある本の一節を抜粋します。
「武道とは自己を犠牲にして自己の品性または人格の完成を求める道であり、武士道とは自己を犠牲にして主君に忠節をつくす道である」
平たく言って、武道は個人が自分に投資することで、武士道は個人が他人に投資することと解釈できます。
こう考えた時、僕はある会社経営者のことを思い出しました。
「林君何読んでるの?あぁ『武士道』か!会社経営者は間違いなくみんな読んでるよね。」
その時は「そうなんだ」程度でなぜかはよくわかりませんでした。
会社経営者が読む『武士道』・・・
それは正にこういうことではないでしょうか?
導かれる解は二つ。
一つは、会社経営者は自分が一番偉いんだという意識を持っていないこと。
もう一つは、会社経営者は自分のためだけに仕事をしているというわけではないこと。
もちろん組織のトップとしての自覚と責任を負うことは必要ですが自分が一番偉いと威張っていたら誰も付いていきたいとは思いませんよね?ワンマンチームになる可能性が非常に高いですよね?
自分が一番偉いと考えるなら『武士道』を読む必要はないはずです。
だって武士道は他人への投資なのだから。
おそらく会社経営者は組織のリーダーである自分を超越した存在を常に意識しなくてはならないということではないでしょうか?
例えば顧客であったり、関連業者であったり、更には従業員であったり。
つまり自分が始めた事業を必要としたり、それに協力してくれたりする人々こそがリーダーを超越した存在だということです。
そして経営者が自分のためだけ考えていたのでは、それはただの自己満足。自己への投資です。武道です。
自分を取り巻くあらゆる人への感謝と忠義を知ったうえで指導者たる地位を全うする必要があるから会社経営者が必ず読む本なのでしょうか?
また、会社経営者と言えば内部規範を統べる中枢の存在です。
つまりこうしたら会社が良くなる。こうしたら周りの人が幸せになる。と考え、新しいことを立案し、企画し、実践していきます。
ところがそれをよく思わない人が集団の中には必ずいるものです。
面倒だ。手間だ。よくわからない。理由はその人その人で違うでしょうが、新しいことをしようと思えばその数だけ敵が増えます。
そしてそれに耐えられるか耐えられないか。集団やそのリーダーが大成するかの分岐点だと思います。
武道だけでなく武士道の精神も大いに重要であること。
これから社会という新天地で活躍できるよう覚えておきたいことです。
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